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4月より新規開講。この貴重な機会をどうぞお見逃しなく!
講師:石井 裕 【講師紹介】
南アジアの「生ける古典語」サンスクリット語は、紀元前千数百年に遡るヴェーダ聖典から宗教・学術・文芸の名だたる古典、さらには現代の定期刊行物や各種実用書に至るまで、西洋のラテン語や東アジアの漢文に勝るとも劣らない、悠久に広がる言語宇宙を形成しています。本講座はこの深遠無辺なる宇宙へと旅立つパスポートを皆様に提供します。
使用テキストは、知る人ぞ知る未出版の漸進的サンスクリット語学習書です。著者は早稲田大学や東京外国語大学で長く教鞭を執られた梵文学者。全25課、500頁を超える本書は既存の類書を遥かに凌駕する充実度を誇り、修了後にはカーリダーサらの至高の美文芸作品すら自力で読み解ける実力が身につきます。また、全ての原文にはデーヴァナーガリー文字に加えラテン文字翻字が併記されており、文字習得に不安のある方でも安心して学べるよう配慮されています。本講座では、この幻の名著ともいうべきテキストを1年半程度かけてじっくりと丁寧に学んでゆく予定です。
【教材】長柄行光『サンスクリット文法』(2002年・未出版原稿)
* 著者のご厚意により、受講者に限りPDFにて無償配布いたします。
* 本書は現在出版準備中につき、本講座内での私的使用に留め、無断転載・再配布は
厳に慎んでいただけますようお願い申し上げます。
【文法講座】については、復習の便宜を図るため、各回の授業記録を受講者全員にお届けしています。
* * *
サンスクリット語は古来、日本では「梵語」の名で親しまれ、仏教経典の原語として知られてきました。そのため「宗教と密接に結びついた聖なる言語」というイメージが定着していますが、それはこの言語の実相を捉えたものとは言えません。
歴史的に数多の言語が入り乱れるインド亜大陸において、地域や時代を超えて知性を繋ぐ lingua franca(共通言語)として君臨した言語、それがサンスクリット語です。西洋におけるギリシア語・ラテン語の役割を、南アジアにおいてそれと同等、あるいはそれ以上に果たしてきました。紀元前千年以前に成立したヴェーダ聖典に遡るこの言語は、仏教をも含むインド諸宗教の「聖なる世界」を記述する聖語であると同時に、風流人たちの性愛を中心とする美文学から、独自の精緻な理論を誇る諸学術書、法律文献、公文書に至るまで、「俗の世界」をも記述する世の知識人の共通語でもありました。インド古典は、聖俗を問わず、およそ全てがこの言語により綴られてきたのです。
また「死語」と評されることもありますが、今なおインド公用語の一つとして万単位の話者を擁し、ギリシア語・ラテン語が西洋諸語に対して持つ以上の影響力を現代インド諸語に対して持ち続ける「生きた古典語」でもあります。
こうしたサンスクリット語の在り方は、ギリシア語・ラテン語とは洋の東西に置かれた「知の合わせ鏡」であると言えます。同じ印欧語という根を持つ両者は、語彙や文法の共通性のみならず、それぞれの文明で果たしてきた役割までもが驚くほどパラレルな関係にあります。
本講演では、皆様を本格的なサンスクリット語学習に誘うことを主眼に、その言語的特徴と文学の広がりを概観します。西洋古典に親しんでこられた皆様にとって、インド古典という「鏡」に映し出される知の世界は、ある種の懐かしさと、新たな発見をもたらすものとなるのではないでしょうか。
年間スケジュール
春学期:4、5、6月
夏学期:7、8、9月
秋学期:10、11、12月
冬学期:1、2、3月
受講料
毎週の講座:各学期 9回分につき 25,000 円
隔週の講座:各学期 6回分につき 17,000 円
学期ごとに銀行振込にて前納をお願いしております。
教材
教材は基本的に各受講生においてご準備ください。入門教科書や洋書は Amazon など通信販売で入手することができます。どうしても調達が難しい場合にはご相談ください。
オンライン設定および受講手続きについての詳しいご案内があります。お問い合わせください。