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比較的平易なギリシア語で書かれているため、中級読本としてもお奨めできます。
講師:堀尾 耕一
今を遡ること二千数百年前に記されたギリシアの文献に、現代のわれわれが接触できるのはなぜか。そこには、古代からビザンツ期にわたって営々と写本を読み伝えてきた人々の存在がありました。そうした彼らにとって、古代人のように文章を書くことこそが、おそらくは古典語に通じる最上の道であったに違いありません。その最良の手引が、今回取りあげる「プロギュムナスマタ」すなわち予備訓練と呼ばれる文献です。
その名のとおり、これは弁論術の準備課程として用意された教科書であり、寓話や格言など容易なものから始まって、称賛や描写、また一つの論題を正・反の双方から論じる練習など、あわせて14課で構成され、それぞれに模範作文が添えられています。紀元5世紀のアプトニオスによって著された本書は15世紀にラテン語へと翻訳され、エラスムスなど人文主義者たちがこれを実践し、さらにはイエズス会などの中等教育にも引き継がれていきます。古代人の発想の「型」そのものへと誘うこの貴重な手引書を、みなさんと共にじっくり読み解いていきたいと思います。
【教材】H.Rabe, Aphthonii Progymnasmata, Teubner, 1926.
(本文はpdfファイルp.37~)
【参考資料】 堀尾耕一:アプトニオス『プロギュムナスマタ』(翻訳と解題)
東京大学西洋古典学研究室紀要 II. 2006.
年間スケジュール
春学期:4、5、6月
夏学期:7、8、9月
秋学期:10、11、12月
冬学期:1、2、3月
受講料
毎週の講座:各学期 9回分につき 25,000 円
隔週の講座:各学期 6回分につき 17,000 円
学期ごとに銀行振込にて前納をお願いしております。
教材
教材は基本的に各受講生においてご準備ください。入門教科書や洋書は Amazon など通信販売で入手することができます。どうしても調達が難しい場合にはご相談ください。