自由人のための古典語塾
・冬学期(1〜3月)の開講日程を更新しました。
・オンライン授業(Zoom)の設定については「学内掲示板」をご確認ください。
日曜日 11:00 ~ 12:30
[12月 6,13,20]
<冬学期> 開講日:全10回
1月 10,17,24,31
2月 7,14,21
3月 7,14,21
教材:
細井敦子ほか編『リューシアース弁論選』大学書林 1994.(テキスト+コメンタリー)
講師:安西 眞
古代ギリシアの法廷にはいわゆる弁護士は存在せず、訴訟に巻き込まれた市民はみずから法廷に立たねばなりませんでした。けれども、裁判員たちを説得するだけの弁を振るうことは、誰にでもできることではない。そこで求められたのが、当事者になり代わって弁論の原稿を用意してくれる弁論作家(logo-graphos)という強い味方。リュシアスはその第一人者として知られていました。簡明なその文体はすでに古代からギリシア語のお手本として重宝されており、学習者にとって最良の素材となることでしょう。
4月より新規開講
日曜日 16:00 ~ 17:30
[12月 6,13,20]
<冬学期> 開講日:全10回
1月 10,17,24,31
2月 7,14,21
3月 7,14,21
教材:
N. Denyer, Plato: Protagoras, Cambridge University Press, 2008.(テキスト+コメンタリー)
講師:安西 眞
当代きっての知者とうたわれたプロタゴラスとソクラテスとのあいだで繰り広げられる、人間の「知」をめぐる壮大な議論。彼らを哲学者と呼ぶにせよソフィストと呼ぶにせよ、ともあれ、こうした緊張感に富んだ「対話」をとおして初めて成立する言説空間というものがある。そのことに、あらためて新鮮な驚きを与えられるに違いありません。プラトンの筆の運びの、なんとみずみずしいことか。
2019年度より開講
木曜日(隔週) 19:00 ~ 20:30
[12月 3,17]
<冬学期> 開講日:全6回
1月 7,21
2月 4,18
3月 4,18
教材:
W. Leaf, The Iliad, vol. I [Books I-XII](再版多数)
J. Griffin, Homer: Iliad IX, Oxford University Press, 1995.(コメンタリー)
講師:安西 眞
われわれ人類が所有するほぼ最古の文学作品であるホメロスの叙事詩は、じつは、それをさらに遡ること何百年の単位で培われてきた口誦による営みの、総決算ともいうべき文化遺産なのです。人間社会を生き抜くための叡知を尋ね求めるならば、最後に辿り着くのはやはりホメロスか。塾頭による渾身(ガチ)の授業は回を追うごとに熱を帯び、残席もわずか。
第9巻を講読中
ホメロス、ソフォクレスからプラトン、アリストテレス、あるいはトゥキュディデスから新約聖書まで、およそ人間の営為をめぐって紡がれた言葉として、これほど豊饒で、これほど後世に影響を与えた言語がほかにあるでしょうか。ギリシア語の習得は、これらの古典との対話に参加するための、いわば一生もののパスポートとなるでしょう。予備知識は問いません。一年半をかけて左記教科書を仕上げます。
【 受講料は 教室授業・オンライン授業・録画配信 いずれも同一です 】
年間スケジュール
春学期:4、5、6月
夏学期:7、8、9月
秋学期:10、11、12月
冬学期:1、2、3月
受講料
毎週の講座:各学期10回分につき 25,000 円
隔週の講座:各学期 6回分につき 15,000 円
学期ごとに銀行振込にて前納をお願いしております。
教材
教材は基本的に各受講生においてご準備ください。洋書に関しては、Amazon など通信販売によって容易に入手することができます。どうしても調達が難しい場合にはご相談ください。