ギリシア語講読:プラトン『ゴルギアス』より


講読箇所:今回は次の二箇所にしぼって検討します。(A) 447a1 ~ 449b3  (B) 481b6 ~ 492e6

     自然の正義とは・・・ 

 

火曜日 19:30 ~ 21:00

 

冬学期(1〜3月)全10回

1月 10,17,24,31

2月 7,14,21,28

3月 7,14

 

教材:

E.R.Dodds, Plato: Gorgias, Oxford 1959.

¥6,000程度)

「授業用資料」に必要箇所のpdfを載せてあります。

 

邦訳:

加来彰俊訳『ゴルギアス』(岩波文庫)をお薦めします。

講師:三嶋 輝夫

 

今期はプラトン対話篇の中でも「最も現代的」(ドッズ)と言われる『ゴルギアス』篇のハイライト部分を読みたいと思います。高名な注釈書を残したドッズは、この作品の中で提起されている問題として、(1)民主主義社会において、いかにしてプロパガンダを統御すべきか?(2)伝統的価値基準が崩壊した世界において、いかにしてそれを再建すべきか? の二つを挙げ、それがまさに二十世紀の課題でもあることを指摘しています。しかし、「真実」が「でっち上げ」(フェイク)として葬り去られ、国際法が蹂躙されるのを日々目の当たりにしている我々は、それが二十一世紀の課題でもあることを痛感するのではないでしょうか。ノモス(法と道徳)vs ピュシス(自然)、力vs正義、哲学的生vs政治的生といった対立軸を中心に、ソクラテスと論敵カリクレスの間に展開される熱い議論の攻防に、我々もまた加わろうではありませんか。